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イデオロギーのろんりがく

イデオロギーの論理学

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《イデオロギーの論理学(イデオロギーのろんりがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 116,463 字 · 229 頁

青空文庫

処が今度は、科学自身が行なう筈であったこの内容選択までが、常識によって代って取り行なわれる場合なのである。従ってこの場合、常識はその限り専門を優越するかのようである。――だがかかる実際化と雖も決して大衆化ではない。科学はそれが実際化されると否とによって、科学的真理を変更すべき何の理由も有たないから。科学的真理の保持者は科学自身にあるのであって、科学の実際化にあるのではない。それ故、プラグマとしての実際的事物に応対する人間・実際家は、結局、理論家の業績の科学的価値に容嘴する権利を持ち合わさない。実際家の集団は理論家の夫を優越し得ない。かかる実際家達はそれ故大衆ではない、実際化はであるから大衆化とは喰い違った言葉である。

* 歴史的――日常的――事物を、歴史的に見ずして、単に実用主義的に見るならば、それがプラグマという概念である。

かくて科学の大衆化は、通俗化・報道化・実際化――要するに普及化――である理由が無かった。併し之は寧ろ初めからそうありそうなことであったのである。何故なら、大衆化とは階級化であったのに、今まで挙げた様々な普及化は必ずしも階級との関係を示す必要はなかったからであり、又、科学の大衆性が、科学概念を批判・変革する程、科学にとって根本的なものである約束であったのに、科学のかの普及化は、科学の