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エマヌエル・カント『しぜんてつがくげんり』かいせつ
エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説(エマヌエル・カント『しぜんてつがくげんり』かいせつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 36,570 字 · 72 頁
緒言及び運動学に就いて
向にランベルトへの書簡に於て自然的世界知の形而上学的原理――これがわが著作に相当する――と並んで、実践的世界知の形而上学的原理が約束されていた。一七八五年の『道徳の形而上学への基礎』及び一七九七年の『道徳の形而上学』がそれに相当する。そして後者は「法律論の形而上学的原理」と「道徳論の形而上学的原理」との二部から成り立っているものである。この両部が正にわが著作と対応すべき姉妹篇であることはカントが自ら之を述べている(『法律論の形而上学的原理』緒言を見よ)。
緒言及び運動学に就いて
第一批判によれば吾々の悟性を適当に使用し得る正当な範囲は感性的直観の世界の外にはない。そして悟性がそれ自身の形式として範疇を有つに対して、感性的直観はその形式として空間(並びに時間)を有つ。後者の形式がそれ自身一つの直観となる時(形式的直観)数学が成立し、後者の内容と前者とが(図式によって)結合する時経験が成立するのである。かかる経験界の対象を総括して自然と呼ぶならば、吾々が経験界の事物に関して有つ認識は即ち自然科学に外ならない。今自然科学の原理が経験によって始めて与えられる時、それは経験的と呼ばれ、之に反して経験に先立ってその条件として与えられるならば、それは先天的である。