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キリストきょうにゅうもん

キリスト教入門

矢内原 忠雄

線上閱讀矢内原 忠雄《キリスト教入門(キリストきょうにゅうもん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,257 字 · 234 頁

青空文庫

第一章 人生と宗教

一 人生の空想と現実

生命にいたる門は狭く、その路は細く、これを見出す者少なし。(マタイ伝第七章一三、一四節)

第一章 人生と宗教

一 人生の空想と現実

人生は空想の世界である。我々は人生を空想して、いろいろ喜んだりあるいは恐れたりする。ことに若い人は人生の将来について楽しい空想をもつのであるが、「老後の楽しみ」などという言葉があるように、年をとった者にも空想はつきものである。結局、人間というものは、空想を食って生きているようなものである。

ところが、そういう空想を許さないきびしい面が、また人生にある。ロングフェローの詩にあるように、“Life is real, life is earnest.”「人生は真実であり、人生は厳粛である」。

人生のきびしさにもまた、いろいろの内容がある。たとえば若い人が結婚をする時、夢のように楽しい空想の世界に住むが、だんだんと現実の人生のきびしさを、いやがおうでも経験してくる。ことに子供が生まれると、いまさらのようにびっくりして、人生の厳粛さを痛切に感ずる。新しい生命の出生という自然的でしかも神秘的な事実、赤ん坊の中に存在する無限の潜在的能力、その生涯に起こるべきあらゆる可能性と蓋然性、その出生と成長と生涯の前途について自分の直接もつ責任を直感して、初めてと言ってよいくらい、生命というもの、人間という