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キリストきょうにゅうもん

キリスト教入門

矢内原 忠雄

線上閱讀矢内原 忠雄《キリスト教入門(キリストきょうにゅうもん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,257 字 · 234 頁

青空文庫

の一員となるに必要な条件でないと主張するのである。そして、この純粋に霊的なエクレシヤの把握こそ、遠くは砂漠の神たるエホバ礼拝に淵源し、直接には「霊と真実」をもっていずこにおいても神を拝することのできることを教えたイエスの教訓に適うものと考えられるのである。

要するに、「教会の外には救いがない」というのが教会主義の主張であるが、これに対し「教会の外にも救いがある」と主張する者が無教会主義である。キリスト教会の歴史の初端において、信者の中にユダヤ主義者というものがあった。それは、ユダヤ民族以外の異邦人は、まず割礼という儀式を受けてユダヤ人として登録されてからでなければ、キリストを信ずるエクレシヤの一員として加えられないと主張する者であった。これに対し、否、割礼を受けることは必要な条件ではない。異邦人は異邦人のままで、キリストを信ずることによって神の国の民となることができる、とパウロは主張した。このパウロの主張は、実際異邦人がキリストを信じて、自他ともに彼らを基督者と認めたところの実績によって承認された、とダイスマンは述べている。それと同様、今や日本においても、洗礼を受けて教会員にならなくてもキリスト信者でいることができるという無教会主義の主張は、無教会信者の実績そのものによって世の承認を強要しつつあるのである