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ツワイク「さんにんのきょしょう」

ツワイク「三人の巨匠」

宮本 百合子

線上閱讀宮本 百合子《ツワイク「三人の巨匠」(ツワイク「さんにんのきょしょう」)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 6,568 字 · 14 頁

青空文庫

○狂妄な帝国主義は驕傲を僧衣に包んで「神の御意なり」と叫ぶのである。

○先ずもってわれわれヨーロッパの世界は、この新しい神の国、ロシアという世界国家の中で崩壊しなければならず、然るのち初めて救われるのである。文字通り彼は云っている「あらゆる人間は先ずロシア人とならねばならぬ」と。しかるのちはじめて新しい世界は始るのだ。ロシアは神を荷える国家であり、最初先ずそれは剣をもって世界を征服しなければならない。しかるのちにそれは初めて人類の「最後の言葉」を告げるであろう。この最後の言葉とは即ちドストイェフスキーにとっては あの和解を意味するのである p.282

ここにあらわれているドストイェフスキーの矛盾と、不思議な予言の美しさ。最後の言葉=彼にとっての和解は、とりもなおさず 彼自身制御し得なかった彼の芸術家の歴史性の解明力に存する というのは、何と劇的な、心を打つ眺めであろう。

ツワイクは、一九一九年にこの本を出した。しかし彼はこの部分では、分析のメスを浅くすべらせている。非力を、おのずから示して、このドストイェフスキーの狂信と洞察――むしろ直感をふわけしていない。