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ベートーヴェンのしょうがい
ベートーヴェンの生涯
片山 敏彦
線上閱讀片山 敏彦《ベートーヴェンの生涯(ベートーヴェンのしょうがい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 6,470 字 · 14 頁
ここに訳出した『ベートーヴェンの生涯』(“Vie de Beethoven”)は、ロランがベートーヴェンについて発表した最初の作品である。これはシャルル・ペギーが編集していた定期叢書カイエ・ド・ラ・カンゼーヌの第一巻として一九〇三年に初めて世に出た。この論文の中には、その後さらに複雑に展開したロランの二つの要素の萌芽が一つに結合している。一つの要素は歴史家として記録と事実とを学的良心をもって考証する態度の根底にあるところのそれであって、ロランの作品中『ヘンデル』や『ミケランジェロ』(まだ邦訳されたことのないプロン版の論文)や『過去の国への音楽の旅』や、またその後の大きいベートーヴェン研究の中に多分に感じられる要素である。他は、この『ベートーヴェンの生涯』を直接『ジャン・クリストフ』へ結びつけているところの芸術家的・創造的要素である。ロランはかつて画家ユージェーヌ・ドラクロワについていったことがある――「この真に浪漫的な天才の知性はしかし非常に古典主義的だ」と。われわれはこれに似たことをロマン・ロランについてもいえるであろう。音楽史家としてのロランの特徴についてはかつて彼の弟子であり現在 La Revue musicale の主筆であるプリュニエールがいったとおりに――「音楽技術についての十全な知識へ、