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マクシム・ゴーリキイによってえがかれたふじん

マクシム・ゴーリキイによって描かれた婦人

宮本 百合子

線上閱讀宮本 百合子《マクシム・ゴーリキイによって描かれた婦人(マクシム・ゴーリキイによってえがかれたふじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,801 字 · 20 頁

青空文庫

「男の子と女の子と仲よくするのは大変結構さ。だがね、いたずらをしちゃいけないよ。」

「そして、彼女はいたずらとは何のことであるかを最も平易な言葉で二人に説明した。私どもは美しく、感動深く話して貰ったので、花は咲かないうちにつみ取るものでない。匂いも実も得られなくなるということがよく分った。」後年ゴーリキイは「人々の中」で更に続けて云っている。「いたずらをしようとは思わなかった。けれどそれがために私とリュドミラとは普通誰れもが口にしないようなことについて語り合うのを妨げられたのでもなかった。語り合ったのは無論その必要があったからである。つまり、露骨な両性の関係をあまりにも頻繁に、あまりにもしつこく見せつけられて憤慨に堪えなかったからである。」

女をも不幸の荷い手として見ざるを得ないゴーリキイの育ったこういう環境と、息子が年頃になると小間使の小綺麗なのをあてがい、社交界の身分高い貴夫人と醜行を結ぶことを出世の緒として奨励したロシアの貴族階級の腐敗の中に育ち、それと闘ったトルストイの女性の見方との間にわれわれが大きい相違を認めるのは当然の結果である。トルストイが人類を高めようとする男のよい意志に対する敵、肉体の敵として婦人を観たことは、ゴーリキイを驚かしたことであった。