輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

いっすんぼうし

一寸法師

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《一寸法師(いっすんぼうし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 96,475 字 · 194 頁

青空文庫

明智は髪の毛をつかみながら仕事場の板敷をふみならして、あちらへ行ったりこちらへ行ったり、歩き廻る。三千子、蕗屋の両人は今までの泣き顔に、恥しげなほほ笑みを見せる。山野邸に人が走る。吉報を聞いて喜ばしさの余り、重病の山野氏が夫人を同伴してかけつける。

「なに、殺人罪ではないのですからね。それに若い娘さんのことだし、多分無罪になるかも知れませんよ」

田村検事も、肩の荷をおろしたという風で、ニコニコしながら、実業家山野氏を慰める。

それから、三千子、蕗屋、安川国松の三人は一先ず原庭署へつれて行かれたが、田村氏の言葉もあるので、誰も彼等の身の上を気づかうものはなかった。ただ安川人形師だけが周囲の喜びをよそに、うちしおれているのが余計あわれに見えた。

小林紋三は明智と連立って、人形師の家を出た。彼等は事件が円満に解決した満足で、自然多弁になっていた。タクシーの帳場までを歩きながら、色々と事件について語り合った。

「めでたし、めでたしですね。あなたのこれまで関係された事件でも、これ程都合よく運んだものは少いでしょうね」

紋三がお世辞めかしていった。

「都合よくね」