輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

さんりょうせいべえとめいばあさづき

三両清兵衛と名馬朝月

安藤 盛

線上閱讀安藤 盛《三両清兵衛と名馬朝月(さんりょうせいべえとめいばあさづき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 8,144 字 · 17 頁

青空文庫

川音清兵衛、今日こそ手柄をたてんものと、いつも先陣に馬をかけさせていたが、このときうしろの小高い山かげから、ど、ど、どと、山くずれのような地ひびき立てて、大将軍刑の指揮する数万の明兵が、昇天の竜の黒雲をまくように、土けむりを立てて、まっさか落としに攻めくだってきた。

「さては伏兵、急ぎ城へ引っ返せ!」

城中から、清正の使者がとんできたときには、日本軍はまったくうしろを断たれ、君臣たがいに散り散りになって、生死も知らぬありさまだった。宍戸備前守は、わずかに八人に守られて、もう討ち死にの覚悟で戦っている。そこへ、かけつけたのは清兵衛で、大声にさけんだ。

「殿、早々、御城へお退きなされませ。拙者と朝月が先登つかまつります。朝月、一期の大事、たのむぞ」

朝月が敵をけちらしふみにじる挿絵

ぴしっと一むちくれて、あとをかこんだ明兵の中にとびこんだ清兵衛は、槍をふるってなぎたてた。朝月は朝月で、近づく敵兵の肩、腕、兜のきらいなくかみついてはふりとばし、また、まわりの敵をけちらしふみにじる。この勢いに、勝ちほこった明兵もおじけ立って、わあッ! と左右に道を開くと、

「殿、この道を、この道を――」