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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
線上閱讀三好 十郎《三好十郎の仕事 第三巻(あるくこと)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 334,472 字 · 667 頁
同時に男2が、鉄棒から鉄棒をつたわって、天井に近い所を、クモがあばれるように、はねまわりはじめる)あめのみなもとに、みちびきたまえ。……(その歌声を寸断して、鳴りはためく投弾と高射砲発射のとどろき)
8
座談会の会場。
会場といっても、ふだんは事務室に使っているガランとした室の、突き当りの壁の前の四五尺の部分だけ。壁に黒板。黒板の前にハバのせまい荒板を打ちつけた細長いテーブルにイス。それは演壇というわけではなく、話す人も聞く人も同じ高さに腰かけるようにならべられたテーブルとイスの円陣の一角である。だから座談会の出席者は客席の前部正面に凹字形にならんでいて、話す人だけが一人でフットライトの真上にイスにかけテーブルをへだてて正面に向いている。黒板の上部とわきの壁に、タテながの大きな紙に「人民政府をわれらの手で」「反動政府ぶったおせ」「働けるだけ食わせろ」「工場管理はおれたちで」と赤く大書したのがはってある。黒板には、大きい白字で「東亜時計労働組合文化部。時局座談会」と二行に書き、「司会者アイサツ――組合書記局、本山君」「労働組合の任務――細田正邦氏」