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さんねんたったきょう
三年たった今日
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《三年たった今日(さんねんたったきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,131 字 · 10 頁
一巻は、日本の民主化の過程に忘れることのできない記念品となった。人民の一人一人を吊りあげることも出来ると威嚇した人権蹂躪制度とその施設が無力なものとさせられてゆく姿をうつしたこのニュース映画は、素朴な描写のうちに溢れる濤のような自由への渇望を語っていた。
そのような新しい潮におされて、まだ日本独特の民主主義の実体は不明確にしかつかまれていなかったけれども、ともかく人民が人民の幸福のために求め、たたかい建設してゆくことの当然を次第に理解しはじめてあけた一九四六年の春から一九四七年の二月ごろまでのひと区切りが、日本民主化の第二段をなしている。この時期の性格はきわめて微妙であった。日本の人民的民主化の意欲がどのように高まったかということが、大規模の大衆行動で、次から次へと示されはじめた。民主的な人民の文化運動が急速に芽立ってきて、新日本文学会の誕生したのもこの時期であった。同時に、この期間は、呆然自失していた旧権力がおのれをとり戻し、そろそろ周囲を見まわして、自分がつかまって再び立ち上る手づるは何処にあるかという実体を発見した時期でもあった。資本の利害と打算は国際的であって、ファシズムの粉砕、世界の永続的な平和確立のための努力という、世界憲章のたてまえやポツダム宣言の履行と矛盾しながら、なおかつ資本は資本と結びつき