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りこんについて

与謝野晶子評論集

与謝野 晶子

線上閱讀与謝野 晶子《与謝野晶子評論集(りこんについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 50,402 字 · 100 頁

青空文庫

自然男子を選択する風が行われて、前代の如く男子の我儘に従って雑婚することが少くなって行ったに違いない。

以上、宗教上に処女の純潔を尊ぶ習慣と、家庭の経済その他の事情と、階級的の自重と、この三つの理由から初めて女子が自動的に多くの男子と接することを嫌う思想、即ち貞操の萌芽ともいうものを生じたのであろうと思われる。

更に次の時代に入っては前代の反動と社会的事情とからして、男女の位地を再び復古の状態に到らしめた。即ち種族との競争の激甚となるに従って、戦士たる男子は時代の優者である。女子は殖産と小児の養育とのために忙殺せられて、最早古の如く男子と協力して戦闘に従事することは不可能であった。

また経済上の事情から多くの家族を同一の家に養うことが出来なくなり、新婚の男女は双方の親から譲られた資産を持寄って別に一家を建て、初めて夫婦共棲の制度を生ずるに到った。これと同時に戦士として時代の優者である男子が女に代って家長となり、父権が母権に代って子女を支配するに到ったのは自然の勢である。

父権が重んぜられかつ階級が益々尊ばれるようになって、初めて父系の血統を神聖視する思想を生じた。