輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
アリゾナのめとら
世界怪奇実話II
牧 逸馬
線上閱讀牧 逸馬《世界怪奇実話II(アリゾナのめとら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 45,877 字 · 91 頁
私――マデリン・ケリイ秘書――は、電話を書き取った残片を掴んで、そこへ駈け込んだ。
ダヴィッドスン警部は「羅府の禿鷹」と言われる警察界の古卒である。三十何年間、血腥い事件の数々を潜って来て居る。
伝言書を読み下すや否や、その、広い部屋のあちこちに事務を執っている刑事達を見廻わして、
「ライアン! トレス!」大声に二人を呼び寄せた。「こいつは一寸当って見ようじゃないか。直ぐ、南太平洋鉄道の事務所へ二人で行くんだ。ヴァン・ドュ・マアクに会うんだぞ。臭いトランクとかが二つあるんで、そいつを見て呉れと言うんだ」
全く、臭いトランクに相違ないので。
刑事フランク・ライアンとO・P・トレスは、其の足で、市役所の隣りの警察を飛び出して、大至急S・P―― Southern Pacific 南太平洋鉄道会社――の駅へ駈けつける。この間、約五分。
会社の探査員、C・D・ヴァン・ドュ・マアクが、ちゃんと待ち構えている。ところで、其の変なトランクというのは、狩猟の獲物の鹿でも這入って居るのじゃないかと言うはなし――丁度狩りの期節でもあった。
「然し、色んな事情から見て、何うも可怪しいと思われる節があるのです。