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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第八巻(『ケプロン・くろだのこうそう』について)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 85,890 字 · 178 頁
開発局が主となって遂行した、あるいは進行中の開発計画は、七十以上あるが、そのうち二億ドル以上のものは、四つしかない。ミゾリイ流域などは、推定予算二十億ドルになっているが、これは面積が日本の全面積の三倍くらいもある厖大な地域の話で、比較にはならない。
一番参考になるのはボルダー峡谷計画である。この計画の花形ボルダー・ダムは、狂暴なコロラド河の洪水を完全に防禦し、百万キロの発電をし、米国南部における沙漠の一部を沃野に化した。二十世紀の奇蹟として、日本にもよく知られているものである。この計画の全経費が、二億四千万ドルであって、大体今度の北海道の第一次五カ年計画と同じ費用である。
百万キロの発電といえば、佐久間ダムの約三倍であって、この電気によって、ロスアンゼルスには、千八百の新しい大工場が生まれた。電力が豊富で、かつアメリカの十五大都市の中では、一番電力が安くなったからである。それくらい安く電力を売っても、五十年間にダムの建設費を返済できるので、五十年後には、ダムは無料になる計算になっている。
そのダムの完成によって、コロラド河の下流は、年中水位の一定した川になった。