輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

線上閱讀林 不忘《丹下左膳(たんげさぜん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 340,187 字 · 666 頁

青空文庫

それが、一同対の鼠いろの木綿袷に浅黄の袴、足半という古式の脚絆をはいているところ、今や出師の鹿島立ちとも見るべき仰々しさ。

胆をつぶしたのは沿路の百姓、早出の旅の衆で、

「うわアい! 新田の次郎作どんや、ちょっくら突ん出て見なせえや! いくさかおっ始まっただアよ」

「ヒャアッ! 相手は何国だんべ?」

「あアに、この隣藩の泉、本多越中様だとよウ!」

などと、なかには物識り顔をするものもあってたいへんなさわぎ……月輪門下の剣団、進軍の先発隊と見られてしまった。それほどの装い、決死の覚悟、生きて再び故山の土を踏まざる意気ごみである。

が、なんのために腕を扼して江戸へ押し出すのか?

同門の剣友、隻眼隻腕の丹下左膳を救うべく!

それはいいが、左膳が何にたずさわり、そしていかにして危殆に迫っているのか? したがって自分らは左膳に与してどんな筋に刃向かうのか、敵は何ものなのか、そもそも何がゆえに左膳は戦い、またじぶん達もそれに加勢して、話に聞いた江戸で、この殺刀の陣を敷かなければならないのか?――かんじんのこれらの点になると、大将株の月輪軍之助をはじめ、皆の者、いっさい一様に文字どおり闇黒雲なのだ。