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くさかようこのたんじょうとしぼう
久坂葉子の誕生と死亡
久坂 葉子
線上閱讀久坂 葉子《久坂葉子の誕生と死亡(くさかようこのたんじょうとしぼう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 7,580 字 · 16 頁
(だから翌日、私は、久坂葉子の名刺印刷をたのみに出かけたのだ)
終電車で、私は神戸へ帰った。岸本通夫氏が、送って来てくれた。殆ど喋らなかった。
私は、小説を書いて発表出来る機会が来たことに胸がはずんだ。そして、書いたものは島尾氏のところへ運んだ。
「入梅」がのった。その例会は、阪大の中の一室で行われた。いろんな批評をもらった。
「こいつは来々年の芥川賞候補になるであろう」
と富士正晴氏がつぶやいた。私は苦笑した。芥川賞候補なるものは、十年位書いてなきゃなれるものじゃないと思っていたからだ。けれど嬉しかったに違いない。その後、私は、毎号小説を発表した。その年の暮、私は、はじめて、久坂葉子さんと、新聞記者から電話をもらった。私の記事を出すと云うのだ。私は、電話口でことわった。何故なら、その企画が、絵や舞踊やピアノをやっている令嬢の絵巻とか云うテーマだそうで、私は、その中に加入されたと云うことを、甚だ侮辱にとって、ガチャリと受話器を置いた。「入梅」から、四作目が、「落ちてゆく世界」という七十枚の小説である。これは、VIKINGにのる前に、島尾氏の紹介で、若杉慧なる人に会い、彼がみせて下さいと持ってゆかれた。