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にせんねんせんそう
二、〇〇〇年戦争
海野 十三
線上閱讀海野 十三《二、〇〇〇年戦争(にせんねんせんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 34,367 字 · 69 頁
そのために百の力を持っていながらも、後の機会のことを思って、九十の力を貯え、十の力を出すようなやり方を極端に排撃するのだ。百の力があるものなら、百の力のすべてを一度に用いるのであった。そして一度で、敵を再び立つことの出来ないほどに蹂躙してしまう。そうする方が、味方の損害は、極めて微々たる程度に喰い留ることが出来る。戦争を行って、しかも戦後に兵力のうえで依然として世界を睨みつけるためには、この戦法に勝るものはない。
そのような信念の下に、アルゴン大将は、凡そ太青洋を進攻できる軍団と兵器との全部を動員し、それを集結させ、そしてアカグマ国のイネ州に向けることにした。
大空には、飛行軍団を六箇、海上には、一千三百隻の艦艇を、更に水中には、キンギン国とっておきの快速潜水艦隊を配置し、一挙にアカグマ国をぶっ壊す作戦であった。文字どおり、空中、海上、海底の三方よりの立体戦であった。
「全軍、出動用意!」
アルゴン大将は、官邸のマイクを通じ、すべての根拠地に対して、号令した。
やがて、用意よしの返事が大将のところへきた。そこで大将は、
「全軍、進め!」
と、出発を命じた。