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にせんねんせんそう
二、〇〇〇年戦争
海野 十三
線上閱讀海野 十三《二、〇〇〇年戦争(にせんねんせんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 34,367 字 · 69 頁
爆煙は濛々として、天日を蔽った。土は、空中高くはね上り、樹木は裂け飛び、道路には大きな穴が明いた。
だが、被害は、まずそれだけであった。十数名の兵士が、死傷したのが、キンギン国軍にとって、最も大きな痛手であった程度で、地下にあるマイカ大要塞の防禦力は微動だにしなかった。
そのうえ、高射砲の砲弾は、刻一刻猛烈さを加えていった。鳩一羽さえ、通さないぞといったような、地上からの完全弾薬は、いかに敵の空襲部隊が精鋭であっても、これ以上キンギン国の領土内に侵入することを許さなかった。それは、刻々に証明されてきたようである。というのは、敵機は、急にスピードを失って、一機また一機、降下を始めたのであった。
「ああ、敵機撃墜だ。わが防空陣地の勝利だ!」
と、地上にわずかに砲口を見せている高射砲部隊は喊声をあげた。
地底深き司令部には、ラック大将が、テレビジョンによって、この戦闘の模様を、手に汗を握って観戦していたが、このとき、高射砲部隊からの報告が届いた。
“――わが高射砲部隊は、敵機五十八機を撃墜せり。尚引続き猛射中”
だが、ラック大将は、別に嬉しそうな顔もせず、傍の参謀に話しかけた。