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にせんねんせんそう
二、〇〇〇年戦争
海野 十三
線上閱讀海野 十三《二、〇〇〇年戦争(にせんねんせんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 34,367 字 · 69 頁
下から打ち上げた高射砲弾は、奇怪にもすべて敵の超重爆撃機の機体から跳ねかえされていたのであった。後で分ったことであるが、敵機にはいずれも強磁力を利用した鉄材反発装置というものが備えてあって、地上から舞上るキンギン国側の砲弾は、機体に近づくとすべて反発されてしまったのである。そうとは知らないラック大将以下は、ただ不思議なことだと、首をひねるばかりであった。
そのうちに、只一本、貴重な報告が入ってきた。それは、伝書鳩が持ってきたものだった。その報告文には、次のような文句があった。
“――本日十六時、本監視哨船の前方一哩のところに於て、海面に波立つや、突然海面下より大型潜水艦とおぼしき艦艇現われ艦首を波上より高く空に向けたと見たる刹那、該艦の両舷より、するすると金色の翼が伸び、瞬時にして爆音を発すると共に、空中に舞上りたり。その姿を、改めて望めば、それは既に潜水艦にあらで、超重爆撃機なり。潜水飛行艦と称すべきものと思わる。司令機と思わるる一機に引続き、海面より新に飛び出したる潜水飛行艦隊の数は、凡そ百六、七十台に及べり。本船は、これを無電にて、至急報告せんとせるも、空電俄に増加し本部との連絡不可能につき、已むなく鳩便を以て報告す”