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にさんのさんめいについて

二、三の山名について

木暮 理太郎

線上閱讀木暮 理太郎《二、三の山名について(にさんのさんめいについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 28,599 字 · 57 頁

青空文庫

『本朝文粋』所載の都良香の「富士山記」に

富士山者、在駿河国、峰如削成、直聳属天、其高不可測、歴覧史籍所記、未有高於此山者也。

といい、又

其聳峰鬱起、見在天際、臨瞰海中、観其霊基所盤連、亙数千里間、行旅之人、経歴数日、乃過其下、去之顧望猶在山下、蓋神仙之所遊萃也。

といえるは、富士山の崇高雄大なることを説いたものであるが、更に

又貞観十七年十一月五日、吏民仍旧致祭、日加午、天甚美晴、仰観山峰、有白衣美女二人、双舞山巓上、去巓一尺余、土人共見、古老伝云、山名富士取郡名也。山有神 名浅間大神。

といえる記事は、即ち此神山が神仙の遊萃する場所であることを事実が証明していることを示したもので、富士山を尊崇することに於て赤人や虫麻呂の歌と其意は同じである。白衣の美女二人が山巓を去る尺余の天に双び舞ったということは、之を笠雲などの生じたものと見れば説明されぬことはないなどとさかしらぶることは、古人の心を知らぬものと称してよい。

富士山は斯く古代から渇仰の標的となっていたにも拘らず、其語原に就ては、良香の頃さえも既に山名は郡名から取ったと伝えられていた程であるから、国学の大家といわれた人達が随分頭を悩ましたけれども、結局適切な解釈は見出されずに終ったのである。