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はたちのエチュード
二十歳のエチュード
原口 統三
線上閱讀原口 統三《二十歳のエチュード(はたちのエチュード)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 61,578 字 · 125 頁
僕の冷め果てた魂は、己の生命の血、そのものをあえて賭けずにおられなかったのではあるまいか。次のように書いてみよう。
興味はなかった。しかし、興味を持てないということが僕には我慢できなかった、と。
*226
ところで、僕は「苦学生」というやつが大嫌いだった。
僕は奴隷の鞭で歩いたのではない。
*227
精神の世界がまた分われるのだ。ここにもやはり政治があり、資本があり、生産があり、貿易があり、…………
ヴァレリイは芸術家を精神世界における生産階級と見る。
ここに制作に従事する自分、という姿を、当然ではあるが劃とした枠に入れて区別して見せるところの正確さが存する。
清岡さんの芸術論の曖昧さと比較すること。
*228
ヴァレリイは創作に向かう自分の姿を次のように示す。
「積年、私は韻文芸術を打ち捨てて顧みなかったが、再びこれを自己に強制することを試み、この習作を仕上げた…………」
*229
ヴァレリイが、芸術家という精神世界の生産者たちの私生活にまで口を出そうとしない、あの正確さ、と謙虚。
*230
嘘はどんな風にでもある。