輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

じんぞうにんげんエフし

人造人間エフ氏

海野 十三

線上閱讀海野 十三《人造人間エフ氏(じんぞうにんげんエフし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 53,879 字 · 109 頁

青空文庫

もうこれで、邪魔者はおっぱらったから、いよいよ日本へやってきた大仕事にかかろうとおもい、人造人間エフ氏を前にしてはかりごとを考えはじめた。

「さあ、いよいよとりかかるとしようか。どこからどういう風にやったものだろう」

イワノフ博士は、大きな日本の地図をひろげて、しきりに考えこんでいる様子だ。そのうちに博士は、大きく首を左右にふって、ふーっとため息をついた。

「どうもわし一人きりでは、はかりごとをつくるにしても、相談相手がなくて、どうも勝手がわるい。どうしたものかしらん」といって、博士は、こまった顔でたばこに火をつけ、しずかにけむりをくゆらせていたが、やがて膝をうって、「そうだ、いいことがある。人造人間エフ氏をよんで、話相手をさせよう。まねごとだけなんだから、エフ氏でもまにあうだろう」

博士は、たちあがった。そして壁のところへいった。博士はそこにかかっている剣道の胴当のようなものをおろし、元の椅子へかえってきた。これは一体なんであろうか。やはり剣道の胴当のように、たてに細い竹のきれのようなものが、胴の形に、やや円味をもってならんでいたが、これは竹ではなくて、或るめずらしい材料でつくったものだ。