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がんりゅうじま
仇討二十一話
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《仇討二十一話(がんりゅうじま)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 16,854 字 · 35 頁
位は信じられるが、とにかく※八百の瓦版が出たり、役所の報告に出鱈目を云ってきたりした時分だから、
「年々色をかえ品をかえたる流言の妄説(うそばなし)、懲(こり)も無く毎年化(ばか)されて、一盃ずつうまうまと喰わさるる衆中」
という風で、※吐きが念を入れて流行(はや)って居たから「瀬川の仇討」など、当時の手紙一本位を証拠に信じる事は出来ない。
従って、瀬川が仇討をしてから、再法庵へ移ったのも嘘であるし、和歌も勿論、後世の人の悪戯(いたずら)となってしまう。然し、悪戯にしても、中々味のある歌で、男を水、己れを月として、夜ごと夜ごとに枕を代えているが、悟ると月も水も汚れない――というよりも、私のつくり更(か)え、男は汚れても女は汚れぬと、男はこう悟るが、中々女の諦めきれぬのをよく諦悟(ていご)させた歌である。
二
そこで、※としておいても、この話は有名なもので、秋篠(あきしの)の助太刀と共に遊女武勇伝として双璧とすべきものである。※を※としておいて書いて行っても興味――極めてお芝居的な興味の多い物語である。尤(もっと)も※を吐くのに余り面白くないものはいけない。