輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

はんのすけしゅうげん

半之助祝言

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《半之助祝言(はんのすけしゅうげん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 21,997 字 · 44 頁

青空文庫

そうして今日はこれまでの締め括り、最後の締め括りをつける筈なのである。

半之助がのびやかに歩いているのは、そういうわけであったが、それは二条町の馬場のところまでしか続かなかった。馬場の脇まで来ると、その馬場のまわりを囲んでいる桜並木の蔭から、とつぜん十五人の青年たちがとびだして来て、彼の前後左右を取巻いた。……これは思いがけなかった、少なからず吃驚して、いったいどうしたことかと見まわす眼の前へ、かの没頭弥九郎と玄武社の幹部たちが進み出た。

「この裏切り者」

と葵太市が喚いた。それに続けて「卑劣漢」とか「恥知らず」とか「ぺてん師」などという罵詈が唾と一緒に飛んだ。半之助はあいそよくにこりと笑い、静かにかれらを見まわしながら、

「どうしたんです、なんですいったい」

「黙れしれ者」没頭社長がもう一歩前へ出た。

「――しらばっくれるな、われらはみんな知っているんだ、きさまは埴谷城代を隠退させるために来た、にも拘わらず、きさまは城代におべっかを使い、ごまをすり、逆に城代を居据らせてしまったではないか」

「私が城代におべっかを使った?」

「竜神川の堤防を莫大な功績だと褒めたろうが」