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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
線上閱讀加藤 文太郎《単独行(たんどくこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 112,799 字 · 222 頁
初冬の常念山脈
非常に親切な方だった。電気炬燵、電気風呂が殊に嬉しかった。
八日は、雪がちらちら降っていた。高瀬の谷は物凄い雪崩が出るだろうと思って心配したが、問題になるような物は出ていなかった。しかも人が始終通るので、歩いた方が早かった。大多和の古田氏のところで、大阪の人が昭和五年の正月に芦峅の案内を連れて信州へ越したと聞いた。そのときの山の状態はどんなだったろう。それを今でも知りたいと思っている。また昭和五年の暮に東京の学生が一人で烏帽子へ往復したという。その努力には驚いた。ブナ立尾根の登りはひどいに違いない。
(一九三一・一)
初冬の常念山脈
十一月三十日(昭和五年)晴後雪 六・三五柏矢町 七・四〇―八・〇〇烏川橋傍茶店朝食 九・二〇大助小屋 一〇・一〇冷沢炭焼小屋 三・〇〇常念乗越沢出合 七・〇〇常念の小屋
十二月一日 晴、強風 八・〇〇常念の小屋 九・〇〇常念頂上 九・三〇―一〇・四〇常念の小屋 一一・四〇横通岳 一・四〇大天井岳 三・四〇―四・〇〇常念の小屋 五・三〇常念乗越沢出合 九・三〇冷沢炭焼小屋
十二月二日 晴 八・三〇冷沢炭焼小屋 一一・三〇豊科
日本アルプスといわれる山々には九月の終りにもなると、ときおりは雪がやってくる。