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はくぶつしあとがき
博物誌あとがき
岸田 国士
線上閱讀岸田 国士《博物誌あとがき(はくぶつしあとがき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 1,428 字 · 3 頁
のうちにだけしか見いだし得ず、ジャーナリズムはまた、彼にファンテジストのレッテルを貼って、一回何行という短文をやたらに書かせた。
彼が自然を愛し、草木禽獣のいのちを鋭く捉えたことは事実であるが、その奇警な観察をこういう形式で纏めようという意図はもともと著者自身にはなかったかも知れないのである。
ところが、この類のない形式は、たまたま彼の存在を明確に色づけ、大衆の記憶に入り易くした。
同時に、「ちっちゃなものを書くルナール」の名声は、彼をますます「小さなもの」のなかに閉じこめたことは争うべからざる事実である。
しかし、彼の本領は必ずしも、文字でミニアチュールを描くことではない。『博物誌』のなかのあるものは、既にそれを証明している。ひろい正義愛、執拗な真実の探求、純粋な生活の讃美、ことにきびしいストイシスム、高邁な孤独な魂の悲痛な表情がそこにある。
なかには訳しては面白くもない言葉の洒落や、若干、安易な思いつきもあるにはあるがしかし、全体から言って、やはり、「古典」のなかに加うべき名著だと思う。
西欧には、わが俳文学の伝統に類するものは皆無だと言っていいが、この『博物誌』