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はんせんぶんがくろん

反戦文学論

黒島 伝治

線上閱讀黒島 伝治《反戦文学論(はんせんぶんがくろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 13,646 字 · 28 頁

青空文庫

」――「クラルテ」にはこういうことが叫ばれている。そして、「クラルテ」が発表されて十年を経過した今日、世界の帝国主義国家は××の準備以外、何物をもしていない状勢になっているのである。

マルセル・マルチネは、大戦を背景にして三ツの作品を書いている。戦場に行こうとする兵士達に呼びかけた詩集「呪われた時」と、戦争の後方で呻いている民衆の悲惨な生活をかいた小説、「避難舎」と、それからドイツ革命に暗示されて書いた戯曲「夜」である。就中、そのいくつかの詩と、戯曲とは非常にすぐれたものである。恐らく、今日まで日本語に訳されたプロレタリア文学の中で、最もすぐれたものゝ一ツであろう。

資本主義制度が存続する限り戦争の準備が絶えない。又、戦争も絶えない。吾々は××××戦争には絶対反対である。しかし、戦争が絶滅するのは、最も多く圧迫された最後の階級であるプロレタリアートが、自ら解放されながら、全人類をも一般に階級制度から解放した時でなければならない。そこに達するまでには、×××戦争を経なければならぬ。プロレタリアートは、××××戦争には反対するが、××××は肯定する。