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こずのしんじうべきていど
古図の信じ得可き程度
木暮 理太郎
線上閱讀木暮 理太郎《古図の信じ得可き程度(こずのしんじうべきていど)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,637 字 · 8 頁
益増加せるものの如し。例せば大みなかみ山が「大スミカミ山」又は「すみがかみ山」となり、「ゆせんたけ」が「廿せんたけ」「二十せんたけ」「二十五浅ヶ岳」となり、単に其結果のみを見ては、到底同一の山名なりとは、夢想だもする能わざるが如き転訛をなせるものあり。仮名の「また」に間田、真田、万田などと故意に異りたる文字を充てたるものあり。其他宝川を窪川、根利を利根、小野子山を小野山となせるが如き類は、孰れの図にも見らるる一般普通の誤にして、深く咎むるに及ばざる可し。ツフラ沼などもツフとツウと発音の似たるより、故意にか知らずしてかツウラと書し、相伝えて明治の初年に至りしものと想わる。
『正保図』のツフラノ沼は、只一湖を描けるに止まるを以って、武田君もいわれし如く、三湖の総称なるか、或は孰れか一湖を指せる名なるかは不明なり。『利根郡誌』(明治十二年十二月編)に拠れば、大尻沼には御手洗、丸沼には鏡沼なる旧名ありし由なれば、丸沼の円形なるは早くより注意を惹きしことを知る可く、為に之をツブラノ沼と称して、大尻沼をも含めたる総名とせしものなること、武田君の説けるが如くなりしやも知る可らざるも、此名に関しては『正保図』