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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(一)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 220,431 字 · 428 頁
しかも、行った先、行った先の番所の者が異口同音にそういって、すでにひと足お先に敬四郎の回ったことを立証しましたものでしたから、心当たりのなかったことよりも、あてのはずれてしまったことよりも、敬四郎に先んじられたくやしさと、敬四郎と同じ方法で探索の歩を進めていることに対する焦燥とで、右門はことごとくがっかりとなってしまいました。しかたなくあきらめると、とっぷりとすでに暮れきった夜の町を、力なく駕籠にゆられながらお組屋敷へ引き揚げました。ところへ、同時のように伝六も引き揚げてまいりましたが、その報告はこれも同様、手がかりとなるべきものはなに一つなく、やはり敬四郎配下の者が、すでにひと足先に回っていたということだけがわかったばかりでしたから、右門はいよいよがっかりとなって、黙然と腕こまぬきながら、今後いかにすべきかその方法について、ひたすら考えを凝らしました。
だが、どれだけ考えてみても、この三日前後に江戸において行き方しれずになった者もなく、首を失った者の届け出もないとすれば、けっきょく探索の中心点を疑問の旗本小田切久之進において、事件の糸口をほぐし出すべく、詳細な犯罪調査と、同時に久之進その人の身がら調査を行なうよりほかには、もう残された方法がないわけでしたから、としたならば、いかにしてその二つの調査を