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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(三)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 241,558 字 · 480 頁
――えへへへ、ちくしょうめ、急にうれしくなりやがったな。そうと眼がついているなら、なにも好き好んでふくれるところはねえんだ。じゃなんですかい、その丑の時参りを押えとって、だんなのいつものからめ手詮議で糸をたぐっていったら、どこのどいつが、のろい参りのさむれえたちを、けさみてえにねらい討ちしているか、その下手人もぱんぱんと眼がつくだろうというんですかい」
「決まってらあ。いわし網を張るんじゃあるめえし、あば敬流儀に人足を狩り出すばかりが能じゃねえよ。あした早く、生き埋め行者と白旗金神と両方をこっそり調べにいってきな」
いうにゃ及ぶとばかり急ぐほどに、しとしと霧のような秋時雨です。
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雨は朝になっていつのまにか本降りと変わり、まことに天地蕭条、はらりはらりと風のまにまに落ち散る柳葉が、いっそもう悲しくわびしく、ぬれて通る犬までがはかなく鳴いて、おのずから心気もめいるばかりでした。
しかし、伝六はその雨もものともせずに、早朝、命ぜられた二カ所へ様子探りにいってきたとみえて、勢いよく帰ってくると、庭先からどなりました。
「眼だ、眼だ。白旗金神のほうはおるすでしたがね、やっぱりゆうべ本所四ツ目の生き埋め行者へ出たんですよ」