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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(三)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 241,558 字 · 480 頁
むろんのことに、だんなは八丁堀へけえって、あごをおなででござんしょうね」
「決まってらあ」
遠いところから先にと、伝六は浅草田原町へ、名人はお組屋敷へ、――表はうらうらとなおうららかな桃びよりでした。
3
かくして待つこと小一刻――
「ざまあみろ! ざまあみろ! 眼だッ! 眼だッ。ずぼしですよ!」
なにもざまをみろといわなくてもよさそうなのに、ひとたび伝六がてがらをたてたとなると、じつにかくのごとくおおいばりです。しかも、その啖呵がまた、いいもいったり――。
「だんなの口まねするんじゃねえが、まったくべっぴんというやつも、ときにとっちゃ目の毒さね。ほんとにたわいがなさすぎて、あいそがつきらあ。人形師の野郎がね――」
「眼的か」
「的も的も大的なんです。浅草の原丸も、呉服町の清谷も、最初の二軒はしくじったからね、心配しいしい三軒めの京屋へ洗いにいったら、あのまがい雛の着付けとおんなじ金襴を百体分ばかり、人形師の野郎が自身でもって買い出しに来たというんですよ。しかも、買うとき味なせりふをぬかしやがってね、こういうものは人まかせにすると、気に入ったのが手にへえらねえからと、さんざんひねくりまわして買ってけえったといやがったからね、能書きをぬかしたところをみるてえと、いくらか名人気質の野郎かなと思って探ってみたら