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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(二)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 221,941 字 · 435 頁
「ええ、いたしました。秀の浦とやら、姫の浦とやら申したようでござりまするが、あいつのことでござりまするか」
「さよう。ご門を外へ出てからどちらへ参ったか、お気づきではござりませなんだか」
「それがちょっと妙なんでございますよ。相撲取りなどが乗るにしては分にすぎた駕籠が一丁、向こうの濠端に待ち受けていましてな、まえから話でもついていたものか、あごでしゃくってそれに乗ると、濠端を四ツ谷のほうへいったようでござりましたよ」
しだいに秀の浦の身辺が、疑問と不審の黒雲に包まれだしましたものでしたから、右門はわざわざ出馬したかいがあるといいたげな面持ちで、すぐさま言われたとおり、濠端を四ツ谷目ざして追いかけました。
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けれども、そこまでははっきりと足跡が取れましたが、そこから先が少々ふつごうなことになってしまいました。というのは、ご門番が教えたような身分不相応の駕籠を打たせていったというその距離は、ほんのそこから二、三町ばかりのことだけで、佐内坂への曲がりつじまでさしかかると、そこにもう一丁からの別な町駕籠が待ち構えていて、ほとんどむりやりのように秀の浦をそのほうへ移し乗せながら、四人の替え肩づきでいっさんに駆けだしていったということが判明したからです。