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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
線上閱讀徳富 蘇峰《吉田松陰(よしだしょういん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 135,622 字 · 269 頁
慶長年間に到りては、徳川家康、帰化英人アダムスをして百二十噸の大船を造らしめ、太平洋を横断して、墨西哥と交通せしめ、伊達政宗は、図南の鵬翼を揮わんと欲して、その臣支倉六左衛門をして、墨西哥に径して、羅馬に使せしむ。その他山田長政が威を暹羅に振いたる、天竺徳兵衛が印度に渡りたる、浜田弥兵衛が台湾にある和蘭人を挫きたる、みな元和、寛永の間にありとす。
この時において御朱印船なる貿易特許を得たるもの、西南洋に輻輳するのみならず、到る所日本の植民なきはあらざりしは、今日においても、なお髣髴として、歴史の上に痕跡を存するものなくんばあらず。
かくまでに膨脹したるものを、何故に鎖国令の下に圧窄したるぞ。当時の大勢止むべからざるものあればなり。蓋し当時の宗教なるものは、不幸にして純乎たる宗教にあらず。宗教を仮りて政略を行うものあり、政略を仮りて宗教を行うものあり。目的さえ正しければ、方便は問う所にあらずとの「ジェスイト」派の慣用手段は、不謹慎に不謹慎を増し、遂にはその目的すら教化の外に逸出し、漸く識者の厭う所となる。加うるに彼の葡萄牙、西班牙人らは、その西南諸島に加うる権詐、詭奪の手段を以て我に向わんと欲し、而して内国の人心は洶々として、動乱の禍機、動もすれば宗教を籍りて、脚下に破裂せんとす。