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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
線上閱讀徳富 蘇峰《吉田松陰(よしだしょういん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 135,622 字 · 269 頁
第一 誰ぞ 吉田松陰とは
成る。二十七日、刑に就く。
第一 誰ぞ 吉田松陰とは
玉川に遊ぶ者は、路世田が谷村を経ん。東京城の西、青山街道を行く里余、平岡逶として起伏し、碧蕪疎林その間を点綴し、鶏犬の声相聞う。街道より迂折する数百歩、忽ち茅葺の小祠堂あり、ああこれ吉田松陰の幽魂を祭る処。
祠後の小杉槍尖の如く、森然として天を刺す。これを径すれば、幾多の小碑、行儀能く屏列するを見る。その左右に在るは、同志、同難諸人の墳墓にして、彼はあたかも幽界の大統領たるかの如く、その中央に安眠す。数株の蒼松は、桜樹に接して、その墓門を護し、一個の花崗石の鳥居は、「王政一新之歳、大江孝允」の字を刻して、長えに無韻の悼歌を伝う。
三十五年前、日本国を荒れに暴らしたる電火的革命家も、今はここに鎮坐して、静かなる神となり。春雨秋風人の訪うなく、謖々たる松声は、日本男児の記念たる桜花の雪に和して吟じ、喞々たる虫語は武蔵野の原より出でて原に入る明月の清光を帯んで咽ぶ。
未死の幽魂、尋ねんと欲するも、今何の処にかある。請う、吾人をして彼を九原の下より起し、少しく彼に就いて語らしめよ。
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