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めいじんちょうじ

名人長二

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《名人長二(めいじんちょうじ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 67,631 字 · 134 頁

青空文庫

ふりで門口を明けましたから、お由はぬからぬ顔で、

由「おや大層早かったねえ」

茂「いや、これは岩村先生……まことにお久しい」

玄「イーヤお帰りですか、意外な御無音、実に謝するに言葉がござらんて」

茂「何うなさったかと毎度お噂をして居りましたが、まアお変りもなくて結構です」

玄「ところがお変りだらけで不結構という次第を、只今御内方へ陳述いたして居るところで、実に汗顔の至りだが、国で困難をして出府いたした処、頼む樹陰に雨が漏るで、龜甲屋様の変事、進退谷まったので已むを得ず推参いたした訳で、老人を愍然と思召して御救助を何うか」

茂「成程、それはお困りでしょうが、当節は以前と違って甚い不手廻りですから、何分心底に任しません」

と金子を紙に包んで、

茂「これは真の心ばかりですが、草鞋銭と思って何うぞ」

と差出すを、

玄「はい/\実に何とも恐縮の至りで」

と手に受けて包をそっと披き、中を見て其の儘に突戻しまして、

玄「フン、これは唯た二百疋ですねえ、もし宜く考えて見ておくんなさい」

茂「二分では少いと仰しゃるのか」

玄「左様さ、これッばかりの金が何になりましょう」