輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ちきゅうようさい

地球要塞

海野 十三

線上閱讀海野 十三《地球要塞(ちきゅうようさい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 71,834 字 · 144 頁

青空文庫

でも、私は、ついに主幹スイッチを入れた。パイロットランプが青から赤に変り、そして真空管に火が点いた。

私は、元帥からさずかった貴重な暗号帳を開きながら、電鍵を叩いたのであった。

ところが、元帥のいる戦軍総司令部は、なかなか出て来なかった。

(暗号が、違っているのかな?)

私は、暗号帳をひっくりかえして、しらべた。しかし、私の打っている暗号には、間違いがないことが分った。私は、不安を覚えた。

そこで、一時、戦軍総司令部を呼び出すことをやめて、その代りに、空中から司令部の電波をキャッチしようと、回路を受信側に切りかえ、受話器を耳にかけた。

波長帯は、三十五ミリ前後であった。

波長を合わしたところ、そのあたりは、はげしい空電で混乱していた。

この短い波長帯に、空電はおかしいと、気がついた私は空電を波型検定用のブラウン管にかけてみた。

すると、愕くべきことが分った。

その空電は、自然現象の空電ではなくして、人間が作った空電であった。つまり、総司令部の波長帯を妨害して、通信をさせまいと努めている者があるのである。

私は竦然とした。

総司令部の波長帯が知られてしまい、そこに妨害電波が集中しているとすると、これは只事ではない。