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たしんきょう

多神教

泉 鏡花

線上閱讀泉 鏡花《多神教(たしんきょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 17,787 字 · 36 頁

青空文庫

棒鱈乾鮭堆く、片荷に酒樽を積みたる蘆毛の駒の、紫なる古手綱を曳いて出づ)きゃッ、きゃッ、きゃッ、おきゃッ、きゃア――まさるめでとうのう仕る、踊るが手もと立廻り、肩に小腰をゆすり合わせ、と、ああふらりふらりとする。きゃッきゃッきゃッきゃッ。あはははは。お馬丁は小腰をゆするが、蘆毛よ。(振向く)お厩が近うなって、和どのの足はいよいよ健かに軽いなあ。この裏坂を帰らいでも、正面の石段、一飛びに翼の生じた勢じゃ。ほう、馬に翼が生えて見い。われらに尻尾がぶら下る……きゃッきゃッきゃッ。いや化の皮の顕われぬうちに、いま一献きこしめそう。待て、待て。(馬柄杓を抜取る)この世の中に、馬柄杓などを何で持つ。それ、それこのためじゃ。(酒を酌む)ととととと。(かつ面を脱ぐ)おっとあるわい。きゃッきゃッきゃッ。仕丁めが酒を私するとあっては、御前様、御機嫌むずかしかろう。猿が業と御覧ずれば仔細ない。途すがらも、度々の頂戴ゆえに、猿の面も被ったまま、脱いでは飲み被っては飲み、質の出入れの忙しい酒じゃな。あはははは。おおおお、竜の口の清水より、馬の背の酒は格別じゃ、甘露甘露。(舌鼓うつ)たったったっ、甘露甘露。