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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 159,272 字 · 313 頁
人物は感心し難いが、そういう批評を聞いていると、実際家だけに、耳を傾くべきところが少なくはない。兵馬は少なくともそれに教えられるところがある。
かくて、三日目に例の信濃の下諏訪に到着。
以前、問題を引起した孫次郎の宿へは泊らず、亀屋というのへ三人が草鞋をぬぐ。
その晩、仏頂寺と丸山は兵馬を残して、どこかへ行ってしまいました。多分、過日の塩尻峠で負傷した朋輩を、この地のいずれへか預けて療養を加えさせているのを、見舞に廻ったのだろう。
宿にひとり残された兵馬は昂奮する。
明日はいよいよ塩尻峠にかかるのだ。仏頂寺らのいうところをどこまで信じてよいかわからないが、果してその人が机竜之助であるかどうか、確証を得たわけではないが、しかし疑うべからざるものはたしかに有って存するようだ。
塩尻へかかって、その証跡をつきとめた上に、行先を尋ぬれば当らずといえども遠からず。どうも大事が眼の前に迫ったように思う。
ところが、いくら待っても、仏頂寺と丸山とが帰って来ない。
待ちあぐんだ兵馬は、お先へ御免を蒙って寝てしまいました。
心には昂奮を抱いても旅の疲れで、グッスリと眠る――明け方、眼を醒まして見ると、二人の寝床は敷かれたままになっている。