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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 159,272 字 · 313 頁

青空文庫

それでは、自分が直接に起して来るといって、茶屋の者が驚くのをかまわず、兵馬は二階へ上って、二人の寝間へ踏み込んで見ると、二人は怪しげな女と寝ている。

あまりの醜態に呆れ返った兵馬は、

「おのおの方は、まだお休みか、拙者は一足お先に御免蒙る」

といい放って、さっさと出てしまいました。

そうして兵馬は二人を置去りにして、一人で下諏訪を発足するとまもなく例の塩尻峠。峠を上りきって五条源治の茶屋で一休みしました。

「この間、この辺の原で斬合いがあったという話だが、本当か」

と訊ねてみますと番頭が、

「ええ、ありました、えらい騒ぎで……」

そこで、先達ての、いのじヶ原の斬合いの話が始まる。

いずれも、自分が立会って篤と見定めたような話しぶり。実は斬合いという声を聞くと、戸を閉じて顫えていた連中。

聞くところによると、一方の侍は女を連れて従者一人。また一方のはくっきょうの武者四人ということ。つまり、四人と一人の争いで斬合いが始まって、その結果は四人のうちの二人まで斬られて、他の二人がそれをここへ担ぎ込んで、手荒い療治を加えたということ。

聞いてみると、仏頂寺と、丸山が、物語ったところとは少しく違う。