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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁
それに、たずねてみると、なあに、明神様のお日待ちがありますんで、そのくずれでございますよと、要領を得たような、得ないような返事。
朝飯には椎茸と卵を多く食べさせられ、正午近い時分、浴室へ行って見ると、こんどは閑として人が無い。そこで、思うままに一浴を試みていたが、あれほどの人はどこへ行った、自分のほかにはほとんど客の気配はないではないか。
やや、しばらくあって、手拍子面白く、数町を隔てた彼方から、声を合わせて歌う声がする。ははあ、お日待ちのくずれだと、さいぜん男衆が言ったな、くずれだか、かたまりだか知らないが、寺か、お堂の広間を借りて人寄せがあるな。
こんなことを思いやって、閑なるこの浴室。
窓の外の雪を見ていると、不意に引戸がガラリとあいて、甚だ荒々しい人の足音。同時に裸体を現わした甚だ大きな漢と、さまで大きからぬ男。
兵馬は、これを一目見て、ほっと、舌を捲いてしまっていると、先方が、
「やあ、いたいた」
無遠慮を極めて、兵馬の前に裸体のままで立ちはだかって、
「やあ……」
兵馬が、ほとんどおぞけをふるってしまったのは、この二人の亡者、それが別人ならぬ仏頂寺弥助と、丸山勇仙であったからです。