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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 319,771 字 · 617 頁

青空文庫

そこに「一天四海」の石碑がある、その台石の上へ、よろけかかって腰を落しながら、

「奸賊、新撰組! 呪われろ」

と叫んで、槍創から吹き出す血汐を押え、うつぶしになったが、もうその時、息が絶えてしまっていた。

「存外、脆かったなあ」

五人のものもホッと一息つく。脆いのではない、この手でやられては、誰でも免れる由はあるまい。この運命を免れんとするには、最初、招きに応じて出なければよかったのだ。

五人の者は、倒れ伏した御陵衛士隊長に近づいて、更におのおのこれに一刀ずつを加えて、更にその屍体を引摺り出して、そうして、程遠からぬ七条油小路の四辻へ引張り出して、大道へ置捨てにしました。

しかも、その屍体には、念入りに御紋章入りの提灯を握り持たせてある。そうして置いて、一方には程近き町役人を叩き起して、

「御陵衛士の隊長が斬られている、伊東甲子太郎が殺されていると、高台寺へ向って知らせてやれ」

町役人は慄え上った。殺したのはこのやからであるにきまっている。そうして、このやからは新撰組のほかの者でありようはずがない。

右の如くにして、伊東甲子太郎がせっかくの得意、これからという時、この途中にして殪れてしまいました。