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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,601 字 · 387 頁

青空文庫

この二つがどこまで行って、どこで別れることであるやら。

「桔梗屋でございます、桔梗屋喜七は手前共でございます」

宿引の声。それには用がない。竜之助は神宮の方へは行かないで、浜の鳥居から右に寝覚の里。

花もうつろふ仇人の

浮気も恋といはしろの

結び帛紗の解きほどき

ハリサ、コリャサ、

よいよいよい、よいとなア

ツテチン、ツテチン

心なき門附けの女の歌。それに興を催してか竜之助も、与兵衛が心づくしで贈られた別笛の袋を抜く、氏秀切。伽羅の歌口を湿して吹く「虚鈴」の本手。明頭来も暗頭打も知ったことではないけれど、父から無心に習い覚えた伝来の三曲。

呼続浜から裁断橋にかかる。

こうして見れば、机竜之助もまた一箇の風流人であります。

それから浜松へ来るまでは別条がありませんでした。

浜松へ入って、ふと気がつくと、いつのまにかムク犬がいないのです。竜之助は名を呼んでみましたが、姿を見せません。立って暫らく待っていたが、どこから来る様子も見えません。

さすがに物淋しくてなりませんでしたが、尋ぬる術もありませんから、一人で浜松の城下へ入りました。浜松は井上河内守六万石の城下。

「おい、虚無僧」