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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,601 字 · 387 頁

青空文庫

いよいよ変な奴と七兵衛は思いました。

こうして二人は、鞠子の本宿から二軒家、立場へは休まずに宇都谷峠の上りにかかりました。

「旦那、ここらで一ぷくやって参りましょうかね」

銀ごしらえの脇差が腰をかけたのは名代の猫石、木ぶりの面白い松があたりに七八本。

「どうも大変なところへ連れ込まれた」

七兵衛もまた大きな石へ腰をかける。

「これが古えの蔦の細道、この石が猫石で、それ猫の形をしていましょう、あれが神社平」

「なるほど、本街道はたびたび通るが、蔦の細道というのはこれが初めてだ」

「時に親方」

銀ごしらえは改まった言葉つき、旦那と呼んでいたのが親方になりました。

「何だ」

「仕事が一つあるんだが、付合ってもらいてえ」

「仕事? 品によりゃ付合わねえもんでもねえ、言ってみねえ」

銀ごしらえの眼と七兵衛の眼がピッタリ合う。

「こういうわけなんだ」

銀ごしらえは、吸いかけた煙草を掌ではたいて、それを筒に納めながら、

「小天竜を渡るとそれ、中の町というのがある」

「うむ」

「京と江戸とのちょうどあそこが真中で、ドチラへも六十里というところよ」

「そんなことも聞いている」

「その小天竜と中の町の間に大きな寺があらあ」