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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,601 字 · 387 頁
「珍らしいところで神尾主膳殿、拙者は山崎でござる、山崎譲、山崎譲」
槍を杖いて来たのは机竜之助で、
「神尾殿、神尾主膳殿、珍らしいところでお目にかかる」
早やその部屋近くまで来たから擬いの神尾主膳は、
「山崎、あの、御身が山崎譲殿に相違ないのか」
「いかにも山崎譲、先日は失礼致した、御免あれよ」
竜之助はこう言って、槍を携えたままで彼等の部屋の中へ入ってしまいました。
「いつぞや御所望になった道具、幸い、この山の中でぶらぶら遊んでいる間に、この通り手に入れた。この上の望月という家にあった槍、拙者はこの通り眼が見えないが、天正以前の作と覚えて申し分がない、柄は竹を合せて作ったもの、賤ヶ岳七本槍の時、あの連中が使った槍に竹の柄があった、竹を削って菊の花形に組合せて漆を塗る、見たところでは樫の柄と少しも変らぬのだが、間違っても折れることはない、結構なものを手に入れた。近いうちに甲府へ行って献上しようと思うていたところへ、貴殿がここへおいであったというは幸い、それでこの通りに押して参上」
抜身の槍を抱えて竜之助は程よいところへ坐り、穂先をズッと燈火の方へ向けたから、擬いの勤番連は煙に捲かれて、