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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 214,131 字 · 423 頁

青空文庫

十三

「困った野郎だ、何をしようとたかの知れたようなものだが、詰らねえことにしたくもねえ、なんとかしてあいつを追っ払ってしまうような工夫はねえものか」

七兵衛は考えながら歩きましたが、

「そうだそうだ、女から持ち上ったことは女に限る、一番あの女軽業のお角という女を焚附けて嫉かしてやろう、そうしてがんりきの胸倉を取捉まえて、やいのやいのをきめさして、動きの取れねえようにしておけば、こっちも道中よけいな心配がなくっていい、こいつはいいところへ気がついた。あの女のいるところは両国の小屋ですぐわかるだろう、これから行って、罪なようだが狂言を書いてみる、いやはや、あっちでもこっちでも野呂松人形を操るような真似ばっかり、おれも釣り込まれていいかげんの狂言師になったわい」

十三

宇治山田の米友はこの頃、お君の身の上を心配しています。両国の木賃宿で別れてから時々便りのあるはずなのが更にありません。自分は程遠からぬ箱惣の家に留守番をしていることだから、毎日のように宿まで通ってお君の便りを聞こうとするが、さっぱり何とも言ってよこしません。

ああいうわけで米友は、両国の見世物小屋を追い出されてから、両国の近辺へは立廻れないわけなのですが、こっそりと出入りをして、もしお君らしい人が通りはしないかと思ってキョロキョロ見ていましたが、一向それ