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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 214,131 字 · 423 頁

青空文庫

「それはいつともわからん」

「御病気の御容態は、いかがでござりましょうか」

「別に変りはないようじゃ」

「一日も早くお迎え申したいと、家来共一同、そのことのお噂を申し上げない日とてはござりませぬ」

「年内はむずかしかろう、年を越えてもことによると……」

「来春になりますれば、ぜひお迎えに上りとう存じまする」

「あれもこっちへ来たいと言って、いつの手紙にもそのことを書いてあるが、あの身体では覚束ない故に留めてある」

「殿様も御心配でございましょうけれど、奥方様もさだめてお淋しいことでございましょう、どうか早くお迎え申したいものでござります」

「一学」

「はい」

「あの栗毛を受取りに行く時、あの女にも何か物を遣わしたいものじゃ」

「左様でござりまする」

「あの犬のために怪我をせずに済んだのじゃ、犬と持主に心付けを忘れぬように」

「しかるべきものを調えまするでござりましょう」

「その時に、一応あの女の身の上を聞いてみるがよい、もし邸へ来るような心があるならば、伊太夫へ話をして呼んでみてもよい」

「はい」

一学は主人が、あの女のことを親切に思うていることに気がつきました。

六