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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 242,044 字 · 477 頁

青空文庫

ように行ってしまった恰好が、笑止千万であった」

「ふふむ」

南条力も何を思い出したか、吹き出しそうな気色です。

「しかし、山崎譲にであわなかったのを何よりとする。時に、宇津木兵馬はいるか知らん」

五十嵐がたずねると南条が、

「あれも、血眼になって、たった今、どこかへ出て行った」

「例のだな――困りものだ」

「天下を挙げて血眼になっているのだ、達人の目から見た日には、権勢に飢えて血眼になっている奴等と、たいして択ぶところはあるまいじゃないか、我々もまた御多分には洩れまいじゃないか。しかし諸君、時勢の展開のために、おたがいは、もう少し血眼にならなければ嘘だ、少なくとも色に心中するほどの真剣さを以て、国家の大事に当らねばこの民が亡びる……」

南条力は、慷慨の意気を色に現わしました。

十七

両国の女軽業の親方お角は、

「ああもしようか、こうもしようか」

と次興行の膳立てに、苦心惨憺の体です。

というのは、肝腎の呼び物、清澄の茂太郎に逃げられて、三日間病気休業の張出しをして、その間に連れ戻そうとしたが、とうとう発見することができず、やむを得ず熊の曲芸と、春雨踊りというのでお茶を濁していたが、この次に何を掛けよう。