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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠7(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 242,044 字 · 477 頁

青空文庫

ここまで調子に乗って来た金助が、急に遠慮をはじめたものですから、お銀様が、

「知っています、その盲法師は、わたしもよく知っています。なんといいました」

「いやどうも、よく喋る坊さんで、まず自分の身の上の安房の国、清澄山からはじめて、一代記を立てつづけに喋り出されたものですから、さすがの金助も面食いの、立てつづけに喋りまくられてしまいました。が、結局、要領のところは得たような得ないような……つまり、尋ねるお方は、つい二三日前に、この寺をお立ちになってしまいました」

「二三日前まで、そのお寺にいたのですか。そのお寺にいた人が、どこへ、誰に連れられて行きましたか」

「それがそれ……」

金助の言葉が、さいぜんの得意にひきかえて、肝腎のところへ来て渋るので、お銀様も癇にこたえたと見え、

「金助さん、お前は、その坊さんを尋ねに行ったのではないのでしょう」

「いかさま……そこで結局その要領が申し上げにくいことになってしまったんで……エエと、二三日前まで、そのお寺に御逗留になっていたことは確かで、そこをお立ちになったことも確かなんでございますが、どうも、そのどこへ、誰に連れられて行きましたか、つまりその行方が……」