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たいようをのむあかいろうせいのひみつ
太陽を呑む赤い老星の秘密
畑中 武夫
線上閱讀畑中 武夫《太陽を呑む赤い老星の秘密(たいようをのむあかいろうせいのひみつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 2,746 字 · 6 頁
数学者のなかには、ヒルベルト空間とか、何とか空間とか、むずかしい抽象的な空間を考えている人たちがいるからである。この間も二、三人でだべったときに、この話を出したら、みんなハタと困ってしまった。
何でも宇宙という言葉は、准南子かなにかによると、宇は時間、宙は空間を意味するのだそうだ。それじゃ宙の字に何かつけたらどうかと。亜宙、準宙、小宙、近宙など、いろんな字をくっつけてみたが、みんな落第。じゃあしかたがないから「空間物理研究」に一応しようや、てなお茶のみ話になってしまった。
こういう近くの空間の研究と、遠い星や星雲の研究の大きな違いは、人工衛星やロケットで直接確められるかどうかということにある。太陽から微粒子が飛んで来るといったところで、今までは地上にいて、間接にそう考えていたに過ぎない。ところが人工衛星を遠くに飛ばしておけば、太陽からやってくるそのものズバリがつかまえられる。そんなことを想像していると、天文屋は、いつも間接にしらべることに馴れているので、何だかあまりはっきりわかりすぎて、こわいようなことになりそうな気もする。
けれども、そういう近い空間の研究が、遠い宇宙の探究に大きな影響をもつことは確かである。