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おんなはおなじものがたり
女は同じ物語
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《女は同じ物語(おんなはおなじものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 21,279 字 · 44 頁
へええ弱虫ね、とつながあざ笑った。そこで彼は承知した。二人は潜りっこをしたが、どうしても彼は負けてしまう、三度やって、三度めには死ぬかと思うほどねばったが、つなは彼より十三も数えるほどよけいに潜っていた。
「あの娘は大自慢で、さんざん私のことをからかった」と広一郎は云った、「それから湯を出て髪を拭き、お互いに髪を結いあったあと髪毛がよく乾くまで遊ぼうと云った」
「そこでですか」と紀伊が訊いた。
「裸のままでだ」と広一郎が云った、「そして、まず自分のからだの自慢を始め、白くてすべすべしてきれいでしょう、よく見てごらんなさい、と云うんだ」
事実まっ白できめのこまかい、ふっくらとしたきれいな肌であった。つなは躯をすっかり眺めさせたうえ、あたしには「三つ星さま」があるのよと云い、足をひろげて、右の太腿の内側を見せた。薄桃色の、腿のつけ根に近いところに、黒子が三つ、三角なりにあるのを彼は見た。ほんの一瞥、ちらっと見ただけであるが、彼はなにか悪いことでもしたように、胸がどきどきし、ひどく気が咎めた。つなは平気な顔で、こんどは二人の躯を比べっこしようと云い、「あたしにぴったりくっつきなさい」